1つ前の記事「Y Combinator卒業後サクッと買収されちゃったスタートアップ一覧(2010年以降バッチ分)」からの続きで、Y Combinator出身の企業のうち企業価値トップ10の会社についてまとめてみました。10位からスタートして一番下が1位です。それでは早速どうぞ!(※スタートアップの横にSとかWとか書いているのは、Y Combinatorのプログラムの学期を指しています。例えばW14だったら2014年の冬学期、S13だったら2013年の夏学期となります。)
10位:Docker (S10)
オープンソースのコンテナー管理ソフトウェア。開発環境・本番環境の共通化やチーム開発のための環境を簡単に構築することができる。クラウドサービスで最も多くの会社が使っているであろうAWSなどとも連携しており、非常に使いやすい。企業価値4億ドル。
9位:Weebly (W07)
Webサイトをコーディングなしでグラフィカルに作れるサービス。StrikinglyとかWixとかが競合。企業価値4.55億ドル。
8位:reddit (S05)
Redditについては昨日の記事でご確認を。
企業価値5億ドル。
7位:Zenefits (W13)
人事に関連事務作業についてのHRシステム。詳しくはこちらの動画で。
企業価値5億ドル。
6位:Mixpanel (S09)
WEBやアプリのイベント式アクセス解析プラットフォーム。登録したイベントのみをアクセス解析するのでタッチイベントを取得するときにも便利だし、ABテストをする時なども結構重宝する。
企業価値8.65億ドル。
5位:Twitch (S07)
ゲームなどのオンラインライブ動画配信プラットフォーム。
企業価値9.7億ドル
4位:Instacart (S12)
生鮮食品を1時間以内に届けるC2Cプラットフォーム。企業価値20億ドル。
3位:Stripe (S10)
アプリやプログラムにソースコードを貼り付けるだけで簡単に使える決済システム。手数料も非常に安価。日本だとWebPayとかが類似のサービスである。企業価値35億ドル。
2位:Dropbox (S07)
もう使ってない人はいないんじゃないかとも思うくらい便利なDropBox。YCombinatorの投資先では一番最初に大きくなった、YCの看板とも言えるサービス。会員登録率のABテストの話などでもよく出てきますよね。
企業価値100億ドル。
1位:Airbnb (W09)企業価値130億ドル
Dropboxを押さえて1位になったのはAirbnb!みなさんももうよく知っている方も多いと思いますが、個人のお宅に間借りさせてもらうタイプのサービス。日本だと旅館法などの問題で本当は利用できないなどの問題はありますが、(他の国でもなんらかの規制はあると思いますが)全世界で相当流行ってます。世界中のホテルのマーケットを食いに行っていることを考えるとこの時価総額も決してバブルではない、ということでしょう。一方、YCombinatorを卒業した直後のAirbnbは最初どの投資家からも相手にされなかったそうですが今となっては投資家のみなさんも「ああ、投資しとけばよかったー!」と嘆いているとのこと。
まとめ
いかがだったでしょうか。Airbnbは伸びてるのは知ってましたがDropbox越えてるとは本当にビックリですね。InstacartだったりDockerだったりZenefitsだったり、問題解決型のスタートアップでも市場を独占するところまでいくとかなり大きく(10億ドル近くまで)なるんだな、というのが個人的には学びだったりします。