SaaSスタートアップ募集中!

日本のベンチャーキャピタル(VC)さんをまとめてみた(2016.6.8更新)


 
※(2016/6/8まとめ最終追加/アップデート)
 
※ベンチャーキャピタルまとめ記事は他にも以下があります。合わせてご覧ください。
「起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました」←この記事に載っているVCさんの多くは「ある程度成長し実績がある」スタートアップへの投資をされることが多いので起業したての方はこちらを参照ください。
スタートアップに積極的に投資をしている事業会社(CVC)まとめ:金融系、独立系だけがVCだけじゃない、実は事業会社こそが日本のベンチャーエコシステムのお金の出し手だ!←事業会社系のVCはこちら。
 

世の中の所謂スタートアップというのはベンチャーキャピタルさんからお金を集めてそのお金を人材などに投資し、儲けたら分配する(配当ではなく、会社を公開するか、売却する)というやり方でスピードを上げて頑張るわけです。

スタートアップ界隈のプレイヤー

スタートアップなプレイヤー
 

①「起業家」

スタートアップを立上げた人、スタートアップの中で働いている人。あなたです。
 

②「VC(ベンチャーキャピタル)」

スタートアップに投資してリターンを得るファンドを運営している組織。いわゆる「ぶいしー」です。スタートアップに投資することを仕事にしていますが、彼ら自身のお金をかけている部分はごくわずかで、大部分は投資家から集めたお金を分散投資しています。2011年頃から立上げすぐのスタートアップへ投資するVCが増えた事でプレイヤーが増加。スタートアップへ投資は大部分がこのVCから行われています。
 

③「事業会社」=いわゆる「大企業」

ヤフーや楽天などのインターネット系企業だけでなくフジテレビや伊藤忠商事までさまざまな会社にベンチャーキャピタル部門や子会社があったり、ベンチャーキャピタルのファンドに投資していたり、と大企業は実はいろんな形でスタートアップと関わっています。投資したり提携したり買収したりと意外と身近なのが事業会社であります。
 

ベンチャーキャピタル(VC)のベンチャー企業への投資額ってどれくらいなのか。

ベンチャーエンタープライズさんがまとめたデータによると2012年4月から2013年3月末までの間に、行われたベンチャーキャピタル(VC)等によるベンチャー企業への投資件数は824件、投資額は1026億円(うち59.5%がIT、シード+アーリーが 57.8%)だそうです。
 

余談:ベンチャーキャピタルの食い扶持って?

131230-0001
本題の前にいきなり余談なんですが、ベンチャーに投資して投資の運用益で食っていると思われがちなベンチャー・キャピタルのお仕事は意外にもファンドの固定手数料が食い扶持のメインなビジネス。だいたいファンド総額の0.5-3.0%/年くらいだそうで、これと別に成功報酬があって、こちらは20%くらいとか。(もちろんVCやファンドによって異なりますので、詳しくはVCの方にお問い合わせ下さい。)ちなみにサムライの榊原さんの著書によると管理報酬2-3%, 成果報酬20%とのこと。
この事実は彼らVCさんがやっていることは本質的には「固定フィー+成果報酬」型の「受託ビジネス」であり、スタートアップがイグジットしても得られる割合は実はそんなに大きくないということを示しています。上の表は、10億円のファンドを10年運営した際の管理報酬3%/年(10年トータルで30%)、成功報酬20%の時の収益予測※です。管理報酬が3%/年の場合、投資家が投資した10億円から管理報酬10年分の3億円を引いたファンドの原資7億円について10年で43%以上の利益をなければファンドに投資した投資家としては赤字です。また、VCさんから見ると、10年で260%の運用益を出さなければ(7億を25.2億にしなければ)成功報酬が管理報酬を上回ることはありません。またこれを見るとVCさんの立場からすると成功報酬も重要ですが、成功実績をためて次のファンドを大きくすることで管理報酬を得る方がVCさんの「経営的には」重要だったりするんじゃないかなーと想像をしてみたりします。

 

大きめの投資をしている日本のベンチャーキャピタルまとめ(お待たせしました)

※2013年に大きめの投資をしているところをネットのニュースなどを拾って集めたので足りないかもしれません。他にもご存知の方いらっしゃいましたらFBページからメッセージ頂けますと幸いです。あと、シードアクセラレータさんは別記事「起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました」でまとめさせて頂きました。
 

グロービス・キャピタル・パートナーズ

131229-0005
ポートフォリオを見れば並ぶのはスタートアップ界隈を賑わす会社ばかり。投資数・投資額も多く(1億以上)、トップベンチャー・キャピタルの1つでしょう。ファンド規模: 150億円。
 

産業革新機構

overview
ファンド規模2800億円(うち政府2600億円)とダントツにデカい政府系VC。「投資インパクト」を重視した投資先選定。産活法によるファンドの精算期限は平成37年3月。通常のVCファンドと比べてかなり長めですね。コイニーやアパレルウェブ、ロイヤルゲートやミドクラなどに大型投資を2013年も行っています。
 

WiL

WiL_-_World_Innovation_Lab
131229-0004
ベンチャー育成 官民が共同出資へ(NHK)
WiL CEO 伊佐山元氏が語る、シリコンバレーに負けないベンチャーの作り方
2014年彗星のように数百億規模のファンドを提げて現れた独立系VC、シリコンバレーなVCの伊佐山さんという方のファンドですね。運用規模はしょっぱなから300億円。シリコンバレーとのパイプも強そうですし、日本からシリコンバレーに負けない会社をプロデュースしてやる!という雰囲気がビシビシ伝わってきます。来年日本のスタートアップ界で存在感が強まりそうな雰囲気をバシバシ感じますね。
2014年投資先(抜粋):トライフォート、ラクスル、トレタ、百戦錬磨、 Exys、Gumi
 

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ

131229-0006
伊藤忠商事の投資子会社。ポートフォリオを見ると分かる通り、Fabやbox、renrenなどかなり海外の有名どころに投資。さすが商社はグローバルなのが当たり前。日本ではFreee、Snapeee、Schooなどに投資しているようです。
 

ニッセイ・キャピタル

131229-0009
日本生命の投資子会社。運用規模も大きいですが、アーリーステージへの1億円程度の投資が多めです。年間30社程度に投資、そのうち40%がITなのでIT系で十数社に投資している計算になりますね。2013年は三三やAiming、イタンジ、ココナラなどに投資。
 

Infinity Venture Partners

140105-0028
おそらく日本最大のベンチャーカンファレンスであるInfinity Venture Summit(IVS)を運営するインフィニティ・ベンチャー・パートナーズさん。アジアやアメリカへの投資も積極的に行っておりアメリカAppAnnie、台湾のPinkoiなど世界中の超イケてる会社にガンガン投資していく様は遠目から見ていても圧巻です。共同代表パートナーにグロービス・キャピタル・パートナーズ出身の小林さん。日本ではfreee、ワンオブゼムなどに投資されてますね。2010年くらいにまだスタートアップ投資が盛り上がっていない時期にグルーポン系サービスのQ:podに2億円を突っ込んで営業マンを増やしまくって日本で売上No.1のサービスになり結果的に投資から1〜2ヶ月でGROUPONに買収された時の大人なパワープレープロジェクトも外から見ていて鳥肌が立ちましたね。ハイ。
 

ユナイテッド(ベンチャーユナイテッド

131231-0003
ngi時代から投資を行うユナイテッドさん。メタップス、gumi、MONOCO、conyacのエニドアなどに投資。ファンド規模は不明。
 

モバイル・インターネットキャピタル ※2015.11.14追加

mobileinternet
株式会社NTTドコモ 、株式会社インターネット総合研究所、みずほ証券株式会社の3社が30%づつ株式を保有し取締役も各社1名ずつ存在するという三位一体なVCさんです。ファンドとして最も新しいのは「MICイノベーション3号ファンド」2011年7月設立のファンドで、ファンド規模は60億円です。
2015年はモバイル端末向けMMOのアソビモやIoTカタリナ、C1X Inc.、nana music、wizpraなどに投資。
 

電通(電通デジタル・ホールディングス

131229-0013
ファンド規模:100億円。2013年12月には「500 Startups III, L.P.」へ出資。「Snapeee」運営のマインドパレット、絵本ナビ、ミイル等への投資を行っています。こちらも億単位での投資ですね。
 

NTT(NTTドコモ・ベンチャーズ)

131224a
ファンド規模:合わせて350億円。NTT-IPファンドではgumiやRettyに投資、ドコモ・イノベーションファンドではアラタナやレピカなどに投資。いずれも億単位。
 

KDDI

131229-0012
シードアクセラレーションプログラムの「KDDI ∞ Labo [ムゲンラボ] 」の他、「KDDI Open Innovation Fund」をグローバル・ブレインと運営。ファンド規模50億円。日本ではレアジョブ、Origami、Nanapi、MONOCOなどのメジャー系5Rocksなどの海外のスタートアップに出資するなど積極的な投資を行っています。尚、グローバル・ブレインさんは事業会社(出資者:LP)とGB(運用者:GP)の二人組合でファンドを組成するという方式でコーポレートベンチャーキャピタルを運営している会社さんのようですね。
 

デジタルガレージ(DGインキュベーションOpen Network Lab

131229-0011
DGインキュベーション、Open Network Labなど様々なスタイルで、シードから大型の投資まで。本当にトップの会社に投資をしているイメージです。2013年もクラウドワークス、Tokyo Otaku Modeなどに投資。ポートフォリオを見ると圧倒的に海外、特にシリコンバレーのスタートアップに投資しているようです。
 

JAFCO

131229-0008数百〜1000億円くらいのファンド規模でインキュベーション投資からベンチャー・中堅企業投資、バイアウト投資までというジャフコさん。ただ運用金額がかなり大きめなので大きめの投資が中心のようではあります。2013年はアラタナ、マネーフォワード、そしてGunosyなどに投資。
 

サイバーエージェント(およびサイバーエージェントベンチャーズ

140107-0027
サイバーエージェントはサイバー本体とサイバーエージェントベンチャーズ(CAV)の2つがあり前者は大型、後者がシード投資をメインに行っているそうです。サイバーエージェント本体の「藤田ファンド」は100億円規模だそうです。
※(1/7)サイバーエージェントベンチャーズさんはシードアクセラレーターの記事「起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました」の方に移動させて頂きました。
 

IMJ(IMJ Investment Partners Japan)※2015.11.14修正

131229-0016
IMJとシリコンバレーのVCであるFenox VCと共同で運営するIMJ Fenox → Fenoxとの連記を解除し、IMJ Investment Partnersに。
2013年はドロップシッピングの「もしも」など5社に投資。シンガポールに本社があり、アジア全体を対象にしていましたが、今後日本でも投資を活発化するべくファンドを組成するとのこと。
 

Yahoo(YJキャピタル

131230-0002
ファンド規模:30億円。Yahooさんの始めたファンド。シリアルアントレプレナーな小澤さんが有名ですね。現時点でYahoo!Japanグループとのシナジーがなくても投資するとのこと。GenieeやTokyo Otaku Modeに出資。
 

フジテレビ(フジ・スタートアップ・ベンチャーズ

131230-0003
ファンド規模:15億円。「投資対象はスタートアップからアーリーステージで1社あたりの投資額は案件にもよるが、平均2,000万円から3,000万円程度」とのこと。ジモティーやMONOCOに投資。
 

三菱UFJキャピタル

131231-0002
ファンド規模:500億円、毎年50社程度に20億前後を投資しているので1件あたり3000〜5000万円の投資を目処にしている模様。
 

Draper Nexus※2016.6.8追加

Draper_Nexus
日本/シリコンバレーを跨いだクロスボーダーなベンチャー投資を行うDraper Nexusさん。日本でも結構投資はしています。2015年に運用を開始した「Draper Nexus 2号ファンド」は125億円規模。このファンドから日本のスタートアップへの投資はチームスピリット:4億円、サイカ:2億円、フロムスクラッチへ:3億円など、数億円規模の投資が多い。
日本の投資先は以下(例)
Draper_Nexus2

SMBCベンチャーキャピタル

131231-0004
SMBCベンチャーキャピタルさんは自社WEB上にまったく情報が無いのでファンド規模などは分からないのですが、2013年も結講投資をしてます。Dr.Walletやアドイノベーション、ipoca、イタンジなど。ただ、単体ではなくいずれも他のVCさんと一緒に投資しているのでそういう投資方針なのかもしれません。
 

Femto Startup LLP / Femto Growth Capital LLP

131229-0010
イソログの磯崎さんのファンド。グロースの方があとから設立され、磯崎さんとと、新生銀行100%子会社である新生企業投資株式会社が50:50でLLPとのこと。「1社に数千万円から最大3億円(平均は1.5億円程度の予定)を投資して、私(磯崎)が社外取締役等としてベンチャーをサポートさせていただきます。年間2、3社に対して投資を行う予定です。 」とのこと。
 

まとめ

日本の投資額ってアメリカに比べて全然少ないって聞いてましたが、実際に投資しているベンチャーキャピタルの数ってスゴく多いと思いますし、投資金額もシード・アーリーだけでも年間500億円以上はあるっていうことなのでかなり多いのではないかと思います。逆に、スタートアップの方が不足しているような気がします。もちろん誰もが投資対象にしたいイケてるスタートアップも少ないのでしょうが、それ以前に絶対数が全然足りなくて、全部のスタートアップに投資してもお金が余っちゃうような状況なんではないかと。
投資する側の体制はかなり整いつつあり、あとはスタートアップをするぞ!という人がどんどん増えていくべきなフェーズなんじゃないかなと。2014年は日本のスタートアップがルネサンス期を迎えるような気がしますね。僕自身も頑張りたいですし、周りでチャレンジしているチームも皆来年は爆発していかないともったいないよ!
背中を強力に押してくれる人はたくさんいる状況。デカい変革起そうぜ、Dudes!
 

※ベンチャーキャピタルまとめ記事は以下にも入ってます。
「起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました」
スタートアップに積極的に投資をしている事業会社(CVC)まとめ:金融系、独立系だけがVCだけじゃない、実は事業会社こそが日本のベンチャーエコシステムのお金の出し手だ!←事業会社系のVCはこちら。
 

SaaSスタートアップ募集中!